【あずみ】美しすぎる女刺客の宿命は残酷で、悲し過ぎた。

「あずみ」は、江戸時代初期に小幡月斎(おばた げっさい)によって育てられた暗殺集団の一人である。

月斎は徳川幕府を盤石なものとし、泰平の世へと導くために孤児たちに暗殺者としての英才教育を施して少数精鋭の暗殺集団を作り出した。

暗殺することを宿命として、修行の毎日を送る10人の精鋭たちは、あずみを筆頭に見事な暗殺者として成長したのだが、世間と隔離されて生活していたために、人の殺し方以外のことはほとんど何も知らないのである。

それが儚くって切なくって。

 

男と女の概念すらなく、あずみは他のみんなと体が違うことに違和感を覚えるようになってくる。

ただし、暗殺者としては10人の中で最も優秀な強者として成長するのだ。

それはあずみが純粋すぎる性格ゆえ、与えられた使命を果たすために素直に強くなっていったのである。

ただ、この暗殺者は美しすぎて誰もが油断してしまうではないか。

 

小山ゆう氏の描く女性や世界観は、どこか引き込まれてしまう魔力のようなものがある。

独特の間や、遠い目をする登場人物たちに、不思議な魅力を感じてしまうのである。

そして、ちょいちょい裸になりがち。←これはずるい。

裸体も美しすぎるのである。

これはエロスではなく芸術に近いものがある。

どちらかと言えば、ルネサンス期の絵画で多く描かれた女性の裸体に近いものだ。

 

話は逸れたが、当時は実際にこのような暗殺集団がつくられることもあったのではないだろうか。

関ケ原合戦以降は徳川家康が天下を握ったようにみえるが、豊臣秀吉の嫡男である秀頼は健在だし、その他の多くの大名が割拠している時代でもある。

つまり、暗殺はある意味この時代の重要なニーズとして求められていたのである。

 

ああ、どうせ殺されるならあずみのような美しい暗殺者に殺されたい。

って思うのは、馬鹿な男の性(さが)なのだろうか。

 

#あずみ

#小山ゆう

#ビッグコミックスペリオール

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