【サルチネス】30代までひきこもったら、コミュ障で社会不適合者になるのか

コメディ要素が多くなってきた古谷漫画

ずっとシリアスな作品が続いていた古谷実の漫画だが、久しぶりにギャグの多い作品だったと思う。
久しぶりに古谷漫画で人が死ぬことはなかったのではないかな?

これは主人公が完全にクズですね。私好み

先日、待ち合わせをしているときに古本屋で見つけて1巻だけ読んでみることに。

主人公・中丸タケヒコは幼少期を妹のとともに過ごし、両親のことをほとんど知らないまま祖父と共に3人暮らしをしているが、タケヒコは31歳は14歳から17年間ひきこもりでまったく働かない。というか、全く家から出ない。

妹は小学校の教員で、タケヒコはとにかく妹のことを溺愛しているが、自身が妹を不幸にしていると思い、社会的自立を目指して上京する。

人間、17年もひきこもると、独自の価値観や感性が出来上がるものだ。
タケヒコは17年間、ほぼ妹と祖父以外の人間とコミュニケーションをとっていないので、自尊心ばかり成長し、他者を尊重することが全くできない。
非常に自己中心的である。

そのため、東京で出会ったホームレスの谷川や大学生の河合に横暴な振る舞いばかりをして困らせてしまう。


そのあたりで、古谷パワー発揮だ。
なんとも変態的でキテレツな仕打ちをしてるところが「らしい」と思う。
ギャグの部分は『稲中』を思い出させてくれる。

やはり、少しエロスな部分も兼ね備えていて、興味をそそる作品となっている。
今回は『ヒミズ』などのようにグロい要素は抑えているので、グロが苦手な人は安心できる。

これを読んで思ったのは、人間はどういう状況に置かれていても、何とか生きていけるもんだなってこと。

会社を離職するものや、自殺志願者も出ているので、ある意味、人生についての哲学的な要素が備わっている。

人生で悩んでいても仕方がない。

社会不適合者だが、生命力だけは強いタケヒコから「反面教師」として学ぶことがあるかもしれない。

ひきこもりの行く末に興味のある方必見だ。

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